トラウマとの共生

by Kazumoto on 07/6/2011
はてなブックマーク - トラウマとの共生

7月8日は妹と甥の”推定”命日です。正確な命日はわかりません。検死報告書にあった「死後1週間」という文言から逆算すると、この日が命日となります。

正直言ってこの1年、妹と甥のことはスッカリ頭から消え去っていました。しかし、夏めいて来たこの頃、不意にそれは現れました。

・突然自宅の床が事件の部屋に見える。

・埃っぽい部屋の臭いを、死臭と感じる。

・ベビーカーを押している若いお母さんをみたとき妹とダブる。

・不意に赤ちゃんの顔が、甥の無残な死に顔とダブる。

・汗で張り付いた不快なシャツが現場立ち会い時の蒸し暑さとダブる。

いわゆるフラッシュバックというヤツです。忘れていたはずなのに。まるでマンガの回想シーンのように、ありありと過去の記憶が再現されるので、パニックに陥ってしまいます。友人や恩人の死は幾度も見てきました、凄惨な姿も目にしてきました。しかしここまで引きずることはなかっただけに、正直、動揺は隠せません。

トラウマの克服方法についてはいろいろな情報がネットに溢れていますし、関連する書籍は何冊も読みました。しかし、心というのは都度変化するので、法則を見つけることも、マニュアル化することもなかなか難しいと言わざるを得ません。

“忘れて”いたはずの感情は、どうやら無くなったわけではなさそうです。記憶を消せるわけでも、事件を無かった事にもできません。トラウマというのは、いつまでも、心のどこかに居続ける性質がありそうです。無理に消したり、記憶を歪めて良い記憶に変異させるのではなく、ありのままの記憶と共生する道を探すしかないのかもしれないと思っています。

とりあえず不意に訪れるフラッシュバックでパニックに陥ることが大問題ですので、その時に取る行動を決めて、慎重に付き合い方を探ることにしようと思っています。

蛇足:東日本大震災で大勢の死を目撃された方々は、その記憶とどう付き合っているのでしょう?たった二人の死ですら動揺してしまう私には想像もできません。

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