IT素人の情報収集と処理法

by Kazumoto on 08/27/2011
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溢れんばかりの情報を如何に収集して、整理して、アウトプットにつなげていくか。知の巨人と言われる人から、ITエキスパートやアルファブロガーまで、多くの人がその術を開陳しているので、今更IT素人の私如きが書くのはどうかとも思ったのですが、素人がどんな感じで日々情報と向き合っているのかを書いておくのは、誰かの参考になるかもしれないなぁと思ったので、覚え書き程度に書いておくことにします。

INPUT編

①新聞

「は?新聞?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、私は新聞を結構読んでいます。といってもいわゆる日本経済新聞とか朝日新聞とか読売新聞などは会社にあるものを5分くらいで斜め読みする程度。重要視しているのは「日経産業新聞」です。

全国紙に載っている情報はほぼ全てネットで読むことができます。とくに社会面はもはや無意味なんじゃないかとさえ思っています。しかし、日経産業新聞だけはちょっと別。

産業別の動静を掴むのにはこの媒体が現在のところNO.1だと個人的には思っていて、これだけは定点観測し続けています。新聞の良いところは重み付けがなされていること。大きい扱いのニュースも読みますが、熱心に読んで収集し続けているのはベタ記事です。経験上、扱いの小さかったベタ記事が後に大きな商談の足がかりになったりするので、これを押さえています。

新聞の処理フローは、毎朝会社について、会議室で広げて、気になった記事をピックアップし、会社の複合機で該当記事をコピーしてから、スキャンしてEvernoteに入れるという流れ。企業名や製品名、気になった技術などはメモを追加し、検索できるように工夫しています。

※過去の新聞記事を探す場合は、G-Searchを利用しています。年会費3,000円+完全従量制なので、本気で調べる時には結構な金額が出て行ってしまいますが、過去の記事から企業情報まで調べられるので重宝するサービスです。

②専門誌

仕事柄必要な専門誌は会社で定期購読しているものがあるので、それを読んでいますし、関係する白書類、官報、調査結果報告など、省庁がWeb上で発表しているものを読むようにしています。

税金をかけて集められたお国のデータですから、プレゼン資料を作ったり、今後の動向を見通す上でもそのまま使える、基本データだと思います。省庁が発表していて使えそうなものはこれまたEvernoteにストック。定期購読誌数十誌もアンテナにひっかっかった記事はScanしてEvernoteに集めています。

うつ病を患ってからは医学書院の「精神医学」だけは購読してます。
『フォーサイト』『ザ・ファクタ』『選択』の3誌は会社で取ってもらって、ほぼ独占状態で満喫しておりますww

③論文

仕事に関係しているものが殆ど。Googleスカラーを使ってヒットしたものを読むようにしています。理解できるかできないかはともかく。わからなかったらEvernoteの「わからないノートブック」に格納し、あとで調べたり、わかるであろう人の助言を受けるようにしています。

④ポータルサイト

ポータルサイトは2つに絞りました。LivedoorとYahoo!(オフィス版)です。Yahoo!オフィス版はいわゆるTVや全国紙で扱っているような内容をおおよそ目にすることができますので、そういう意味で活用。

LivedoorはYahoo!よりもマニアックなゴシップ的な内容も含めた雑学系の読み物が多いのがYahoo!との違い。ブログトピックスや注目ブログランキング、注目ニュースランキングなどは、時間がポカッと空いた時に目を通す程度に読んでいます。注目ブログランキングは2chのまとめサイトが多いので、まとめサイトはここの重み付けを重視して読んでます。内勤の女性と話すネタとして芸能ネタもある程度知っておいた方が、コミュニケーションはスムーズに進むので、そういう使い方も可能。

これも気になった記事は、ひとことコメントを付けてEvernoteに入れます。ひとつ注意しているのは自分なりに重みをつけること。仕事に使えそうなのか、そうでないのなら何が気になったのか、そんなコメントなり、タグを付けるひと手間をかけておくと、あとあと役に立ちます。

⑤GoogleReader

RSSリーダーはとても便利ですが、放っておくと登録数が膨れあがり、いつの間にかチェック仕切れないというのが難点だと思っています。そこでRSSリーダーに登録する上限を決めました。200件です。これをオーバーすることのないようにしています。

工夫としてはLifehacking.jpの堀さんがやられていた「RSS速読術」にならって、「自分の興味関心」を軸にフォルダ分けをして管理しています。私はMust/Scan/Skipの他に/IT_News/Business/研究/工芸/Book/iPhoneとMac/Outdoor/デザイン・インテリア/というフォルダを作って分類しています。

通勤途中、iPhoneアプリのReederを使ってざざーっと読んで、気になったらこれまたEvernoteへというのが基本的な流れです。

⑥SNS(Twitter・facebook・G+)

一番使っているのはやっぱりTwitterですね。旬な話題はココが一番早いですから。ファボをしおり代わりにしています。twieveというサービスを使ってTwitterでつぶやいたものは全てEvernoteに自動的に入るようにしています。また、良い人を固めたリストが作られていたらフォローするようにしています。

facebookは今のところコレという使い方が確立できていませんが、Twitterより突っ込んだ情報があるので、目下監視中。facebookページ(ファンページ)だけチョコチョコ雑文を公開中。

Googe+は今一番面白いなぁと感じているサービス。おもしろ画像系もあれば、唸らされるような論評をシェアしている人がいらっしゃるので、目が離せません。Twitterの次に滞在時間が長いサービスかも。

⑦はてブ・Togetter・メルマガ

あんまり見ませんが、2〜3日に一回くらい見に行って人気の記事の情報には触れるようにしている程度です。あまりEvernoteに入れることはしていません。あくまで流し読み程度。

メルマガは数紙購読しています。殆どが仕事に関係するものですが、業界動向をコンパクトにまとめてくれているものは何かと重宝します。

⑧RSS以外を巡回

少し前まで、Windows黎明期?からあるWWWCを愛用していました。RSS形式の無いホームページって未だに結構有るのです。その為、顧客のホームページなどはこれを使ってグルッと巡回させて、更新されているものだけを開いてみるようにしてたのですが、開発が止まってしまっているみたいなので、今はタブブラウザを使って、一気に開いて全部チェックするという少々カッタルイことをしています。

⑨キュレーションサービス

あまりにも有名になってしまったsummifyは最後の砦。これはメール設定ができるのでEvernoteに飛ばしています。最低、これだけ見ておけば、そこそこ最新のニュースなどをなんにも知らないという状態にはならないですむという保険として使用中。

もうひとつ使っているのが、retime.me。タイムライン上に流れるリンクを集計して、時間ごとに話題になったリンクを画像やビデオ、記事ごとに仕分けして見せてくれるサービスです。一日の終わりに余裕があるときは、Summifyはもちろんですが、retime.meも見て、一日どんな話題が私のTLには流れていたのかを大まかに把握するようにしています。

⑩モレスキン+保存するメモ帳

モレスキンはユビキタスキャプチャー用。別にネットで集めたニュースについてあれこれ書いているわけでは無くて、本物を触れたとき_絵画を見た・素晴らしい作者の作品を見た_などの、私の感性を高めてくれた、琴線に触れたものを中心にメモをしています。デジタルが進んでもコレ大事。

保存するメモ帳は、もう少しビジネス寄り。製品構想時にラフを描いたり、軽くグラフ化してみたりと打ち合わせというかミーティングというか、立ち話の時に閃いたことをディスカッションした内容を書き留めています。当然残しておきたいメモはSCANしてEvernote行き。

⑪セミナー・勉強会等

やっぱりリアルで人と話をするのは、情報量は桁違いです。

⑫読書

INPUTに読書を上げるのはどうかとも思ったのですが一応。今ははやりのビジネス書を追うのは止めていまして、興味の赴くままノンフィクション・小説を中心に読んでいます。マンガ・週刊誌・ラノベの類は殆ど読まなくなってしまいました。「楽読」と呼ばれる範疇に入っている読書スタイルですね。特に読むノルマなんぞは決めていません。人生の深みを感じるにはやっぱり本が最良ではないかと個人的には思っています。

整理編

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、私はInstapaperなどは使わず、私のアンテナにヒットしたものは無条件にEvernoteに入れています。全てEvernoteにあるという安心感が欲しいというのがその理由です。Instapaperはとても便利なサービスですが、Instapaperを濾過装置として使ってしまうと、InstapaperとEvernoteの両方を探さねばならないシーンが出てくると思うのです。これは私にとってはちょっとメンドクサイ。そこで、

* 仕事のネタ→豆々レポートを書いてEvernoteへ
* これはブログのネタ→エディタで草稿だけ書いてEvernoteへ
* 何か役に立ちそうだけど、現時点では未定→Evernoteへ
* 読書は本に直接書き込み→写真をとってEvernoteへ
* retime.meはともかくEvernoteに入れた、Summifyは必ず読む

大ざっぱな整理はこんな感じです。やはり全てを突っ込んでいるEvernoteの使い方が鍵になるわけですが、実はこれもあまりたいしたことはしていません。「仕事タグ」(より具体的なプロジェクトなら「プロジェクト名タグ」)をつける。何度でも見返すものは「スタータグ」をつける。重要なもの裏付け資料となるものは、重要タグ・資料タグを付けるくらいです。あとは「保存された検索」などをフル活用して引っ張ってこれるようにしていますし、昼休みなどを利用して、全てのノートブックをざざーっと見返したりしています。

※保存された検索については、ブログ「iPhoneと本と数学となんやかんやと」のコチラ(前編後編)の記事にとても詳しいので参照してみてください。

OUTPUT編

このように、一度アンテナに触れた情報をEvernoteに集積しているので、仕事のアウトプットは、Evernoteから材料を引っ張ってきて構成することでおおよそのことは片付きます。テンプレートなんてのも入っていますので、あとは情報の編集をしてちょっとレイアウトを変えれば、一応の形ができるわけです。

ブログに関してはちょっと違います。Evernoteからネタを引っ張ってくることもありますが、このブログは製品・サービスブログではありませんので、ネタらしいものは実はあんまりありません。自分が使ってみて便利だった。生産性が向上した、心構えが変わった、心に余裕ができたといった私が感じたこと・ものを書くように(一応)していますので。

Evernoteやモレスキンから核やキッカケを見つけたらざっくりとマインドマップを書いた上で、するぷろ for iPhoneやMBAではMars Editを使用して、一気に書き出すスタイルを取っています。考えているようでそれほど集めたネタに依存しないようにブログの更新は続けています。二番煎じになってもあまり意味がありませんからね。

情報アンテナに必要なもの

情報収集の奥義をLifehacking.jpの堀さんが先日つぶやいておられました。

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この2つの視点はとても大事なことです。必要なもの(ビジネスでも個人的興味でも)は大分拾えていると思うのですが、問題は「これから必要になる情報」をどう入手していくかです。

そこで、私は、新聞で世の趨勢を知り、少し先の未来を予測し、これから要チェックと思われるいくつかキーワードをEvernoteに入れてあります。それで検索してみてヒット率の良いページをGoogleReaderに登録する、Twitterアカウントがあればフォローする。Facebookで探してみるというやり方を現在は試しています。これらの人は「未来に必要になるかもしれない人」という括りでGoogleReaderではフォルダ(上記のフォルダとは別枠)を作り、Twitterではリストを作っています。何か秘策がある方は是非教えてください!

最後に

情報は集まった。けれどもその信憑性、言葉遣いが正確なのかどうか、時代検証は正しいのかどうか、ビジネスで使うにせよ、私的なブログに書くにせよ、少し調べておいて損はありません。

そこで役に立つのが辞書やレファレンス本の類。

日本語に巻しては『岩波 国語辞典』「日本語の正しい表記と用語の辞典』『新しい国語表記ハンドブック』『現代文章作法』あたりが手元にあるととても心強いですし、歴史に関するものであれば、『クロニック世界全史』『日本全史』があれば即座に確認できます。沢山の辞書が入った電子辞書でもちろんOKですが、私は何となく紙の辞書が好きなので、こういう本は揃えるようにしています。頭悪いので(笑)

紙媒体はもちろん、ネットにある情報を全部見られる人はいません。必要な情報も人それぞれです。洪水のような情報の千本ノックを繰り返せば選球眼は鍛えられるかもしれませんが、それでもひとりの人間には超えられないキャパシティーというものが厳然と存在すると思います。情報を常に浴びている状態というのは、脳にとっては拷問だったりするのではないかとも思います。

しかし何人かの優秀なキュレーター(ハブ的な役割を担っている人がベター)をTwitterなりGoogle+でフォローしておくと、「大事なものは、この内の誰かがチェックしている」「新しい視点・視座を教えてくれる」という信じることができます。そうした情報を少し深掘りして、アウトプットに繋げていければ、ビジネスでも私的ブログでも質は高まっていくのかなと思っています。

すでにアップアップで情報を捌ききれないという人は、思い切ってRSS登録を半分に減らしてみる。Twitterのフォロワーを減らしてみる等の、押し寄せる情報を強制的にダイエットするのも一法だと思います。飽食の時代と言われますが、情報も飽食の時代です。胃もたれがするようなら、良質で高感度な情報のみを摂取できれば良いと切り替える必要があるでしょう。スリムでシンプルな仕組み作りを心がけたいものです。

おまけ

夜のニュースを見るのを控えるというのは心の平穏を保つために必要だと思います。どこそこで事故があった、誰それが殺されたなんてマイナスの情報を映像付きで一日の最後に見ると、弱っている時には背中を押されてしまいかねませんからね。キャスターのとってつけたような浅薄な解説も不要です。あの程度のコメントを重要視するのは止めましょう。ブログなどでもっともっと深く、示唆に富んだ論考をされている方がいくらでもいらっしゃいます。大マスコミの視点は神の視座ではないことを肝に銘じておいた方が良いでしょう。

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