書籍紹介のスタンスについて:提灯記事ではなくて応援記事。

by Kazumoto on 09/18/2011
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先般、某アルファブロガーが「提灯記事ではない書評」という一文を入れたタイトルで書評記事を上げられました。いろいろ考えてみたのですが、このブログの本を紹介するスタンスは書いておいた方が、読んでくれた方の誤解も少なくなろうと思われたので、その辺を書き残しておこうと思います。

書評とは書物を読者に紹介する目的で論評や感想などを記す文芸評論の一形式です。従って書評を書く側には確かな教養と一定以上の筆力が求められるものだと思っています。しかしながら、私の筆力では、評論の体をとても成すレベルではなく、読書感想文に毛が生えた程度であることから、書評ではなく、本レビューというタイトルを付けるようにしています。

書評の英訳はBook Reviewということになりますので、私が書いているものを「書評」だと勘違いされている方もいらっしゃると思うのですが、そうではなくて、「書評」というにはおこがましいので、レビューという曖昧な横文字表現を使っているに過ぎません。これは書籍の内容を批評_良い点悪い点などを指摘して価値を決めること_などということは私には出来ないと思っていることに端を発しています。

一般的に書評とは「本の内容を適切に紹介し、それに関して論理的な批評を加える文章」と認識されていると思います。教養の無い私には論理的な批評を加えるなどという高尚なことはできかねますので、私が読んで「良い」「学ぶ点があった」と感じた書籍に限り、このブログを読んでいただいた方に「紹介」しようとしているに過ぎないわけです。

ここで問題になるのは「献本」というものに関する扱いです。要は「無料でもらったんだから、調子の良いこと書いて、褒めちぎっているんだろ?」と思われてしまう、つまり「提灯記事」だろ?と思われてしまわれかねないということでしょう。

「献本」いただいた本に関しては、必ずいただいた旨を明記することは厳守していますし、どの本も内容を一読した上で「紹介しよう」と思った上で紹介するようにしています。「献本」いただいた本に「紹介に値しない」と判断した本が幸いにも今のところ無いのです。

そして、ここから更に独自基準ですが、「良い」と思った本に関しては、批判的なことは書かないようにしています。批評はできませんから、私が良かったと思うところを少し掘り下げ、過去の体験を交え、ココがすぐに使えるとか、ココが勉強になったとかそういうことを核に据えて紹介するようにしています。これは著者並びに編集者に媚びを売ったりしているわけでは決してありません。

著者が親しい人であってもこのスタンスは変わりません。コレは無いよ〜・・・と思ったら、Twitterで献本ありがとう!くらいのことは言うかもしれませんが、きっとブログで紹介することはないでしょう。(裏で謝るでしょうけどね)

良くないなぁと思った本なら黙殺するに限ります。「これは読むに値しない」という本をわざわざ一本の記事にする、しかも何故読むに値しないのかを説明するのは、とても大変ですし、この小さなブログをわざわざ読んでくださっている方にも益の無いことだと思います。

そもそも書籍の善し悪しを決めるのは、ひとりひとりの読者です。その読者に妙な先入観を与えるのを私は良しとしません。引用の数がとても多かったり、あらすじや結論をコンパクトにまとめてネタバレしてしまったら、その人の貴重な読書体験の邪魔をすることになってしまいかねません。そんなもの書かない方が良いとさえ私は思っています。

ということで、あくまでも私の中を潜らせて(これもキュレーションですね)「イイネ!」と思ったことを「イイヨ!」と紹介するのが、このブログの【本レビュー】だということです。基本的には「良い」と感じた本を、応援したい気持ちから書いているにすぎません。相手の欠点を連呼する応援ってのはちょっと想像ができませんよね?私が良いと思った点を良く書くのは、このような意図があってのことと、ご理解いただいた上、今後の【本レビュー】をお読みいただけると、幸いに存じます。

尚、「書評」というのは軽くアウトラインが決まっているように思います。


1.本の内容を紹介する

著者はこの本で、

 ・何をテーマとしているか

 ・テーマに対してどのようにアプローチしているか(方法・着想)

 ・どのような主張や結論を導いたか

2.論点を提示する

 著者にとって重要な論点であり、かつ自分が特に注意して読んだ論点、 
 重要と思われる論点を提示する。三点程度に集約させるのがスタンダード。

3.客観的な考察を行う

 各論点について論評する
 (良い、悪い、面白い、つまらない等の評価を行い、何故そうなのか理由を述べる)。

 これは、各論点を提示した直後にそれぞれ論評してもよいし、あとでまとめて論評しても構わない。尚、「論評」については、自分が選んだ各論点に対してだけでなく、本全体に対して与えることもあり得る。その際は、書評の冒頭もしくは最後に記述するのがよい。


私が読んでいるブロガーさんの記事をもう一度ざっと読んだところ、R-Styleさんの書評のみが、上のアウトラインに則った上で書かれているものが多いように感じます。書評を書きたいという方はR-Styleさんのものをお手本にされてはいかがかでしょうか。くれぐれもこのブログの【本レビュー】を真似ては、「書評」になりませんのであしからず。

R-Style主宰、倉下さんの新刊がもうすぐでます!

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