うつ病とアニマルセラピー 〜動物を飼うということ〜

by Kazumoto on 06/30/2012
はてなブックマーク - うつ病とアニマルセラピー 〜動物を飼うということ〜

Mintcolon

拙著をお読みいただいた方から「犬を飼っておられるようですが、アニマルセラピーについてどう思われますか?効果はあるんでしょうか?」というご質問をいただきました。

混同されがちなのですが、アニマルセラピー(動物介在療法にせよ、動物介在活動にせよ)というのは、家族として迎え入れるのではなく、専門の方にしっかり教育された動物と”時々”ふれあったりすることを意味します。「飼う」と言うことと、必ずしもイコールではありません。

私はこうした訓練を受けた動物と、ふれあったことはありませんのでアニマルセラピーについては何とも言えないのですが、ごく感覚的に、時々、こうした動物とふれあう機会があれば、癒やされるんだろうなぁとは思います。

ただ、病気になってから「飼う」というのは・・・ちょっと賛成しかねます。

SPONSORED LINK

医師に尋ねたり、私なりに少々調べてみたのですが、動物を飼うことで、うつがよくなる人もなかには確かにいらっしゃるようですが、反対に悪くなってしまう人もいるとのことでした。まだ確固たる方法論が確立されたものでもないようですし、ざっと調べた感じでは(公的な数値は不明です。感覚的なもの)、飼った場合(家族として迎え入れた場合)は、むしろ悪くなる人の方が多いように感じました。おそらく、動物を飼養するという大変さがその一因なのではないかと思います。

(以下、我が家の家族は犬なので、犬を例に。)

「犬がいたら楽しいだろう」と思っていらっしゃる方は、決して少なくないと想像しますが、犬を飼うのはなかなか大変です。

人間より寿命は短いですが、人間と同じように病気や怪我もするし、年をとれば痴呆症になったりもします。(我が家の犬は想像妊娠までしました!)病気でなくても、フィラリアやノミなどの予防薬、狂犬病予防やその他のワクチン接種など、結構なお金もかかります。

毎日食事をさせなければならないし、当然、排泄もします。女の子であれば生理もあります。お散歩もさせなければなりません。

人間語を話さないだけで、喜怒哀楽の感情はあるし、ちょっとした人間語は覚えて反応するし、感覚的には小さな子どもと何ら変わらないと私は感じます。ただ、大きな違いは人間の子どもは成長していずれ親元を離れていくでしょうが、犬はそうではないという点です。飼い主が飼養を放棄してしまったら独力で生きていくことはほとんどの場合、無理です。成長しても飼い主の元を離れるなんてことはありません。従って、その一生を全て丸々背負うことが「犬を飼う」ということだと思っています。

こうしたことを、病気を患いながら行うのはとても大変なことであることは容易に想像できると思います。

私の場合、病気を患う前から飼っていましたが、病気になって身動きが取れない時、お散歩にも連れて行ってあげられず申し訳ないと思ったり、「遊んで」とじゃれてくるのに対応できず、心苦しかったりといったことが多々ありました。たいしたことじゃないとお思いになる方もいらっしゃるでしょうが、これ、本当に凹むんですよ・・・。

確かに、犬と暮らすというのは、そんな苦労以上の何かを与えてくれることは間違いありません。私自身、愛犬に何度助けられたかわかりません。が、心ある命を家族に迎え入れるには、相当の覚悟が必要です。

「動物を飼えば治る!」みたいな話も聞きますが、調べもせず飛びつくような、命を安請け合いするような真似だけはしない方が良いのではないかと思います。

※「犬の十戒」という有名な文言があります。肝に銘じたいものです。

※飼うのではない、アニマルセラピーを試みようとしている方であっても、まず主治医の先生と十分相談された方が良いでしょう。アレルギーとか動物恐怖症とかいろいろありますしね。

SPONSORED LINK

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

Facebook Comments

No comments yet.

Write a comment:

You have to log in to write a comment.

Get Adobe Flash player