私にとってライフハックとは

by kazumoto on 07/7/2010
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Lifehack

「ライフハック」と言う言葉を大辞林で引くと、右のような説明が出てきます。Wikipediaで調べてみると、「LifeHack(ライフハック)は、情報処理業界を中心とした「仕事術」のことで、いかに作業を簡便かつ効率よく行うかを主眼としたテクニック群である。」とあります。

私は別に情報処理業界で働いているわけではありませんし、ガジェットやクラウドサービスに詳しいわけでも、徹底的に使いこなしているわけでもありません。ハッカーだなんて口が裂けても言えません。何しろプログラムを読むことも書くこともできませんから(笑)。先日のクラウドハックセミナーでLifehacking.jp@mehoriさんは今のプチライフハックブームを「景気とライフハックの相関」の視点で言及していらっしゃいましたが、私はそこまで大きな話ではなくて、もっともっと個人的な理由によりライフハックに興味をもっています。

公表しているとおり、私はうつ病患者ですが、うつ病とは精神疾患です。平たく言うと私は「精神障害者」です。私はこの病気に理解のある非常に稀有な会社に勤めていたので、2回休職してもクビを切られずに済みましたが、どう考えても精神疾患を患っていることは不利な条件を抱えていることに他なりません。そもそものスタート位置が違いますから、普通の人と同じように同じことをしてもダメなのです。ただでさえ不利な条件を有無を言わさず突きつけられているのに、同じことをしていても同じように評価されないというのは相当に苦しいことです。せめて同じスタートラインで競争したい。そのハンデ分を埋めるのに、ライフハックはとても有効なものだと私は思っています。

私は以下のような仕事術にはあまり興味がありません。

  • 仕事の達人の仕事術
  • エリートさんの仕事術

もちろん大いに参考にはしますし、所謂成功本も人並みに読みました。しかし普通の仕事に追いつくだけで精一杯なのに、遥か彼方の達人の仕事や、頭のできが違うエリートさんの仕事を真似ることはどうやってもできないのです。そもそも仕事の達人さんって幼い頃からすごい勉強をしていたり、当時は嫌だったかもしれませんが、今、役だっている能力を磨いて来た人ばかりです。そんな努力を小さい頃からしてきた人に、楽にすぐさま追いつけるなんて思う方が傲慢と言えるでしょう。それにスゴイ人の仕事術は何故か「増やす仕事術」が多い。やれ英語が使えなければダメだとか、ロジカル・シンキングができなきゃ生き残れないだとか、フレームワークが使えなきゃ話にならないとかそんな感じです。そしてこうしたスゴイ人の仕事術は「私のように2倍、3倍、仕事しろ」という結論に帰結しがちです。途中から「努力自慢」になる本も少なくありません。ぶっちゃけます。ハナから増やせないんですよ。私たちハンデを背負った人間は。もうハンデを背負っているんですから、さらに乗っけることは難しいんです。ですから私たちにとって、達人の仕事術はその自己啓発的な文句で奮起させる以外、あまり使い道がないのです。

一方、ライフハックの考え方は逆で「減らす仕事術」です。無理をして2倍仕事ができるようになるのではなくて、重要な仕事のみにターゲットを絞って仕事を半分にしよう。同じ仕事を少ない時間で実行して時間あたりの価値を高めようという考え方です。ハンデを抱える私は、普通の人と同じように長時間労働することはできません。体力が勝敗のポイントとなる競技では逆立ちしても勝負になりません。しかし「減らす仕事術」・「小さな工夫」であるライフハックの考え方を取り入れると、ハンデを(なしにはできませんが)減らすことができるようになります。

私なりに20代で創り上げた仕事のスタイルがあって、30代はそれを発展させようと思っていました。その自分なりの仕事のスタイルがうつ病によって、強制的にできなくなってしまったということは、それまでのキャリアがゼロになってしまったことと同義です。30代から仕事のスタイルを1から作り出すということはかなりキツイことです。当然ながら寝る間も惜しんで働いたり、苦労して勉強したりという努力は絶対に必要です。しかし何かと現役世代に厳しいこの世の中で、普通と同じ努力では同じような評価をされない以上、何かしらプラスアルファの工夫をしなければ食べていけません。そのプラスアルファの工夫こそライフハックだと私は思っています。私にとってライフハックとはひとえに「病気などを抱えている弱者(私の場合うつ病)が、人並みのスタート位置に立つためのロイター板」なのです。ハンデを背負ってはいないまでも、今大多数の人が必要としているのはスゴイ人の仕事術ではなくて、ちょっとダメ気味な人もできる仕事術やハンデがあってもできる仕事術ではないでしょうか?

こうしたハンデというのはなかなか話す機会がありませんし、ハンデを抱える人向けに書かれた仕事術本もほとんどお目にかかったことがありません。情報が溢れていると言われるこの世の中で、こうした弱者の仕事術は何処を探せばよいのかもよくわからないのが現状です。しかし幸運なことに、志ある情熱の塊のようなHacks for Criative Life@beck1240さんが先頭に立って「東京ライフハック研究会」を発足されました。

この研究会は一般の人たちが立ち上げ、一般の人たちが運営し、一般の人が気楽に参加できるカジュアルな会です。このところ巷では勉強会がブームですが、ぶっちゃけるとスゴイ人の話をいくら聞いてもあんまり役にたちません。またスゴイ人の開く勉強会でいくら名刺を配ったとしても、あくまでもそのスゴイ人が中心にいて、そのスゴイ人に全ての情報が集まってオシマイというものも多いように思います。(その人のカリスマ性に集まるということが多いですから当然ですね)ですから、私はスゴイ人が声を上げた勉強会ではなくて、より自分に近い人、現場であれこれ工夫をしている人が声を上げた勉強会の方が、絶対に役に立つと私は思っています。そして東京ライフハック研究会は正しくそうした場です。

仕事で行き詰まっているとか、人生に悩んでいるとか、ハンデを埋めたいとか、自分に自信が無いとか、仕事術が上手く機能しないだとか、頑張っているけど評価されないとか、他の人のやり方を知りたいとか、理由は何でも結構です。一緒に知恵を絞りましょう。アイデアをシェアしましょう。小さな成長をしていくキッカケにしましょう。もしくは(そんな人はいないでしょうが)私に会ってみたいというのでも勿論OKです(笑)し、単純に興味があればOKです。

等身大の仕事術を、本当に使える仕事術を探していらっしゃる方は是非ともご参加ください!

※東京ライフハック研究会についてはコチラをご覧ください。

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