GTD:「週次レビュー好き」の「週次レビュー」のやり方について

by kazumoto on 11/13/2010
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Img Mindlikewater-1
GTD実践者の大半がつまずき、挫折していくGTD最大の難所は、私が見聞する限り「週次レビュー」のようです。「週次レビュー」って言葉はかっこいいんですけど、実際のところ、何して良いのかいまいちイメージできないとおっしゃった方もいらっしゃいました。
しかし、私は以前、コチラの記事に書いたとおり、週次レビューという作業が結構好きという結構レアな人間です(笑)週次レビュー好きを公言するヤツがどういう手順で行っているのかを参考までに書いてみたいと思います。

まず原典『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』を見てみましょう。P201に週次レビューとは何かが説明されています。デビッド・アレン氏曰く

週次レビューとは、簡単に言ってしまえば頭を再び空っぽにするための作業だ

要はもう一度「頭を空っぽ」にできればOKなわけです。ゴールはハッキリしましたね。そして、そのすぐ後に、具体的な手順が書かれています。

雑多な紙類を集める。
処理を行う
カレンダーのチェック などなど

実に具体的で詳細に書いてあるわけですが、私はデビッド・アレン氏の提案するこの手順ではやっていません。つまり、最初に「雑多な紙類を集める」ということからスタートしていないのです。 ここからやろうとするから、「気になること」の多さに圧倒されて、心が折れてしまうのではないかと私は思っています。

私の週次レビューは、まず「Someday/Maybeリストを眺める」ことからスタートします。私のSomeday/MaybeリストはいわゆるWishリストと同じような内容でして、1番最初の項目は「マチュピチュに行きたい」始まっています。これもコチラの記事に書きましたが、心理学ジャーナリストの佐々木正悟さん曰く(ご著書『ライフハック心理学』で引用してもらいました!感謝!)「いささかすさまじい」最初の収集のステップで、一番最初に「〜したい」と出てきたものです。

「マチュピチュに行きたい」これは、私の回復の糸口になってくれた大切な大切な項目です。「〜したい」という項目だけを集めたのが、私のSomeday/Maybeリストなわけです。これを眺めているだけで、回復が実感できますし、まだ生きていようと思えてくるので、私にとってはとっても気分の良い大切なリストなのです。その気分の良いリストを最初に眺めることをスタート地点としています。

どうもSomeday/Maybeリストを見ると「こんなにやりたいことがあるのにできていない・・・」と思ってしまう方が多いようなのですが、これは考え方をひっくり返す必要があると思います。「こんなにやりたいことがあるなんて、何て素敵なことなんだろう!」と。やりたいことがあることはとっても素敵で幸せなことです。な〜んにもやりたいと思えなかったうつ病患者からすると、ホントにそう感じます。たとえば私のリストには「マイケル・ジャクソンと握手する」という、もうどうやっても実現しようがない項目があります。でもこう思えたことが、握手したいと思えたことが大事なことだと思っているので、今も削除していません。たとえできないことであっても「〜したい」と思えた自分がいたことを確認できるだけで十分素敵なことだと私は思います。

こうして最初から「気になること」を集めるのではなくて、「気分が良くなるものを眺める」ことをスタート地点にすることで「週次レビューをやらなければ!」という心理的ハードルを下げているわけです。

「すげー!こんなにやりたいこといっぱいあるよ!俺!」

と自分の気分を底上げしてから、実際の収集に取りかかります。

実際の収集はコチラの記事に書いたとおり、私が勝手に銘々した「イメージ記述法」で集めていきます。ユビキタス・キャプチャーの習慣(もちろんサボる時はありますよww)がだいぶ身に付いたので、それを参照しながら、月曜日から日曜日までの記憶を再生させていきます。そこで気になった事柄を延々と書いていくわけです。たとえばこんな感じ。

11/8(月)
睡眠薬を変えてから寝付きも眠りの深さも良くなっているようで、久しぶりに平日の朝が気持ちが良い。布団はぐっちゃぐちゃ。トイレに漫画が出しっぱなし。ベランダに出ると日の光が気持ちよい。セロトニン増えるかな。シェービングクリームが残り少ない。シャワーの温度ちょっとぬるい。朝食はキウイ3個と野菜ジュース。いい加減飽きてきたけど、以前も効果があったからダイエットのために続けよう。みんころ(注:ウチの愛犬”みんと”と”ころん”のこと。2匹同時に呼ぶときは”みんころ”)のトイレシーツを交換。残りが少ないから、そろそろ発注しておいた方が良いか?・・・中略・・・10時からの会議が30分ずれた。ラッキー。大阪にその旨連絡。これ俺の仕事か?その間にデモから戻ってきた製品の解体作業。ドライバーの先端がちょっと痛んできてる感じ。ピンセットの先端はもう少し丸めておいた方が使い勝手がいいかな。・・・後略・・・

まぁ、こんな感じのことを書き出していくわけです。引かないでくださいね(笑)だいたいのことをはモレスキンにキャプチャーしていますし、私は一日の最後に「日次レビュー」を行っていて、そこで大枠は整理して書いてあるので、ゼロからやるわけでは決してありませんので。まぁ、それでもこんな感じで再度、イメージ記述法を使って、あちこち点検していきます。その点検の記述から、Todoをひっぱり出します。上の例で言えば、

朝、ベッドメイキングをしよう
シェービングクリームを購入(すぐ)
シャワーの温度を家内と相談(すぐ)
キウイとバナナを日替わりではどうだろう?
トイレシーツの発注(すぐ)
プラスドライバーの購入申請書を書く(11/15)
ピンセットの先端をヤスリで調整しておく(11/15)

といった感じになります。括弧内はいつそれをやるかです。これは結構大ざっぱです。すぐできそうなものには(すぐ)と書いておいて、すぐ取りかかりますし、一応日付が決められそうなものは、目安となる日付を書いておいて、カレンダーに入力していきます。

次に「連絡待ちリスト」「プロジェクトリスト」の確認。これは仕事の内容がメインですので、都度会社で更新し続けているリストですから、あまり時間はかけません。まずはゴール(成果物や理想の数字)の確認と進捗率の確認をします。次に完了したタスクに漏れがないか、ミスがないか、気になる不穏なモノがないか、これもイメージ記述法で記載していきます。本人は「終わった」と思っていても、報告が漏れていて上司は「終わっていない」と思っている可能性がある仕事とか、人に任せたけど、結果を聞いていなかった仕事とか、今作っている共有資料をもっと使いやすく便利に簡単にするアイデアがないかとか、そんなことを書き出していって、Todoを引っ張り出すわけです。

そして最後にSomeday/Maybeリストに書いておいた方が良い「〜したい」は無いか、人生をより良いものにするための、大切な気づきをこの1週間で得られてはいないか、リストを眺めながら空想(妄想)して、出てきたら付け加えて終了となります。最近加わったのだと、「AppleTVを使いたい」ですww

私の場合は、こんな手順で、再度頭を空っぽにする=週次レビューとしています。皆さんの週次レビューと違う点も多々あろうかと思いますが、このやり方が、一番「頭が空っぽになった」と私が実感できる方法なので、試行錯誤の結果、この手順に落ち着いたわけです。

残念ながら「頭を空っぽ」にしてくれるツールは存在しません。Toodledoを使えば、OmniFocusを使えば、RTMを使えば、EVERNOTEを使えば管理は楽になるでしょう、しかし、どのツールも決して、私たちの気になっていることを自動的に収集してくれることはないということは再確認しておく必要があると思っています。頭を空っぽにするには、自分がやりたいと思えるような各種マインドハックを仕掛けて、やるしかありません。

結局のところ、「週次レビュー」が難関なのではなくて、「収集」ができていないのではないでしょうか?そもそも「頭が空っぽ」という状態を味わったことが無いと、どこまでやれば良いのか絶対にわからないはずです。ですから徹底的に「収集」にはこだわるべきだと私は思っています。GTDを運用し続けるための肝は「週次レビュー」やその「システム」ではなくて、「頭が空っぽ」の状態を保つことだと私は思います。一度に全部集める必要はありませんが、日々「気になること」だけでもメモしていく癖をつけて、時間のあるときにそれを見返すようにしていけば、GTDは単なる仕事術を超え、生活に根付いた人生術になるのではないかと思います。

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