【連載13:うつ病患者の仕事術】「まだがんばれる」と思ったところでやめておく

by Kazumoto on 05/22/2011
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健全なる精神は健全なる身体に宿る 『風刺詩集』ユウェナリス

学校の生徒指導室(!)でさんざん言われた言葉ですので、内心、小馬鹿にしていたのですが、あながち間違っていないと今では思っています。実感として、身体が動かない状態に陥ると、精神も徐々に衰えていくと感じます。

うつという蟻地獄に落ちない為には、身体がきちんと動く状態をキープすることが大切です。

「休んだ分、何とか追いつかねば!埋め合わせねば!」

復職してすぐの頃は、こんな風に考えて、ついついアクセルを踏み込みがちです。私の場合、1回目の復職の時がそうでした。毎日のように残業し、帰宅したらベッドに倒れ込むような生活でした。しかし、このアクセル全開の生活は長続きするはずもなく、2回目の休職をする羽目になってしまいました。

下図の悪しきサイクルにはまった結果が、2回目の休職につながったと私は考えています。

1.仕事がある

  ↓

2.残業して間に合わせる

  ↓

3.帰宅が遅くなる/睡眠時間が減る

  ↓

4.疲労が回復せず、体調が悪化する

  ↓

5.やる気と生産性が低下する
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残業即ち、長時間働くことは、生活サイクルの悪化を招き、小さなミスを誘発します。極論かもしれませんが、この道の先にはうつが待っていると思うのです。

とはいえ、役職者でもなく、組織に属しているのであれば、「そんなことは、わかっちゃいるけど、できないんだよ」とおっしゃるでしょう。「定時に上がるので、その書類作成はお断りします」などと断る力を乱発していては仕事になりません。

それでも長時間労働を避け、少しでも少しだけ未来の自分に良い時間を残しておくコツとして、ひとりで行っている作業は、


「まだがんばれる」と思っても途中でやめる

意識を持つことが有効ではないかと思っています。残業や休日出勤は「秘密兵器」として、いざという時のために温存しておくくらいの考え方でちょうど良いんだと開き直ることが必要です。「いざ」が常態化した状態では、本当の「いざ」が来たとき対処することはできません。

とかく「長時間労働は美徳」「定時で帰るなんざケシカラン」といわんばかりの困った風潮が残っていますが、脳に関する研究の多くが、「やる気」は有限のエネルギーであり、ずっと覚醒し続けていると、特に集中や注意に関する物質の働きが弱り、生産性が落ちると結論づけています。

火事場の力を毎日コンスタントに発揮できるはずがありません。寛解し、完全に回復するまでは、労働時間の尺度で勝負していては敵うどころか、ますます自分を追い詰め、落ち込んでいってしまいます。何より、ダラダラ残業しているよりも、就業時間の労働濃度を濃くした方が、生産性が上がるはずです。

奥の手として、「病気」であることを理由に使ってでも、うつへと続く、悪しき生活サイクルに入ることは避けるようにしましょう。

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